投稿日:2026.07.10
こんにちは!
VOCAL教室FORESTトレーナー森です♪
先日放送された「THE MUSIC DAY」をご覧になりましたか?
毎年さまざまなアーティストが出演し、それぞれの個性あふれるパフォーマンスを披露していました。
歌だけではなく、ダンスやバンド演奏、
豪華な演出など見どころがたくさんあり、
特にSTARTO ENTERTAINMENTの
Snow Man・SixTONES・timeleszなどの
シャッフルメドレーや、
亀梨和也さん×山下智久さんがサプライズ登場した
「青春アミーゴ」も話題になっていましたね✨
番組放送後にはSNSでも、
「このグループ歌が上手かった!」
「ダンスしながらあの歌唱力はすごい。」
「今日は少し声の調子が悪かった?」
といった感想がたくさん投稿されていました。
ボイストレーナーという仕事をしていると、
こういった番組を見るたびに感じることがあります。
それは、
「テレビで生歌を披露するって、本当にすごいことなんだな。」
ということです。
SNSでは「音を外した」「今日は調子が悪そうだった」といった声も見かけますが、
実際にはテレビの生放送で歌うという環境は、
多くの方が想像している以上に難しいものです。
今日は、ボイストレーナーとして
「テレビの生歌が難しい理由」
についてお話ししたいと思います。
生歌は「歌が上手い」だけでは乗り越えられない
「歌が上手い人なら、いつでも完璧に歌える。」
そう思われることがあります。
もちろん、基礎的な歌唱力はとても大切です。
ただそれを前提としても、
生放送やライブでは、それだけではカバーできない要素がたくさんあります。
例えば、普段レッスンでは静かな環境で集中して歌うことが多いですが、
テレビ番組では状況がまったく違います。
大勢のお客様がいて、何十台ものカメラがあり、
照明が当たり、限られた時間の中で一発勝負🎤
この歌が何万人にも聴かれ、やり直しはききません。
想像してみるだけでも、緊張しますよね。笑
こういった環境だけでも、普段通り歌うことは簡単ではないのです。
「イヤモニ」があるから簡単、というわけではありません
テレビで歌うアーティストを見ると、耳にイヤホンのようなものを付けています。
これは「イヤモニ(インイヤーモニター)」と呼ばれるもので、
自分の歌声や演奏を聴きやすくするための機材です。
「イヤモニがあると歌いやすいんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、
実はそうとも限りません。
イヤモニはとても便利な反面、
慣れていない環境だと逆に歌いづらさを感じることもあります。
聴こえ方が少し変わるだけで、
いつもの感覚とのズレが生まれることもありますし、
会場によって音の響き方も毎回違います。
プロのアーティストは、
その環境にその瞬間、瞬間で合わせながら歌っています。
それだけでも、本当に高い技術が必要です👂
ダンスパフォーマンスの難しさ
最近は、歌だけではなく激しいダンスも含めた
パフォーマンスをするグループが多いですよね。
THE MUSIC DAYでも、
STARTO ENTERTAINMENT所属のグループをはじめ、
多くのアーティストが激しいダンスをしながら歌っていました。
これは、実際にやってみると想像以上に大変です。
アップテンポの曲を歌うだけでも息が上がることがあるように、
それに加えて身体を大きく動かしながら歌うとなると、
呼吸のコントロールは一気に難しくなります。
普段なら問題なく出せる高音が苦しく感じたり、
ブレスが短くなったりすることもあります。
それでも音程やリズムを保ち、
さらに表情まで作っている姿を見ると、
「やっぱりプロはすごい✨」と感じます。
緊張はプロでもする
レッスンでも、
「ライブになると声が震えてしまいます。。。💦」
という相談をよくいただきます。
緊張すると呼吸が浅くなり、喉にも余計な力が入りやすくなります。
その結果、
・高音が出にくい
・声が裏返る
・音程が不安定になる
ということが起こります。
これはプロの歌手でも同じです。
もちろん経験を積むことで緊張との付き合い方は上手になりますが、
「まったく緊張しない」という人はほとんどいないと思います。
むしろこの適度な緊張感が、良いパフォーマンスにつながっていることもあります。
だから私は、テレビで歌っているアーティストを見ると、
「このプレッシャーの中で歌い切っていること自体がすごい✨」と感じます。
「今日は調子が悪かった」のは本当に実力?
SNSでは、
「今日は音程が…」
「前回のテレビ収録の方が良かった?」
というコメントを見かけることもあります。
もちろん、その日のコンディションによって声の出方が変わることはあります。
でも、それだけで歌唱力を判断するのは少しもったいないと感じます。
歌は、睡眠不足や疲れ、気温や湿度、体調など、本当にさまざまな影響を受けます。
とても繊細な産物です🪡
そこにさらに、生放送という独特の環境も加わります。
「この環境で安定して歌うために、どれだけ準備を重ねてきたんだろう?」
そう思うと、どのアーティストのステージにも自然と尊敬の気持ちが湧いてきますよね👏
「正しい姿勢で歌えること」を大切に
「ダンスしながら歌うことが目標です。」
「ライブのように動きながら歌えるようになりたいです。」
レッスンでも、そんな目標を話してくださる方はたくさんいます。
もちろん、その目標はとても素敵です。
でも、私はまず「正しい姿勢で安定して歌えることの大切さ」をお伝えしています。
姿勢が安定し、呼吸が安定し、音程も安定する土台を作ること。
これができてくると、
ダンスをしても歌いやすくなりますし、
表現にも余裕が出てきます。
実際にこれまでアイドル、俳優、ダンサーなど
様々なレッスンを担当してきましたが、
基本の土台が出来上がったのちに、
「ゲネプロとしてダンスありで歌ってみましょう!」
という形にして実際に踊ってもらうこともあります。
家を建てるときに土台が大切なのと同じで、
歌も基礎があるからこそ応用ができるようになり、
そこに上乗せすることでテクニックを魅せることもできるようになります。
歌が上手くなる近道は「派手なテクニック」ではありません
テレビを見ると、高音やフェイクなど華やかな部分に目が行きがちです。
もちろんそれらも歌の魅力のひとつですが、
本当にするする歌が上達する方ほど
基礎を大切にしているということです。
呼吸や姿勢、発声など、
一見地味に思える練習ですが、
この積み重ねがあるからこそ、
高音も表現力も少しずつ身についていきます。
私自身も今でも基礎練習を続けています。
講師になったから終わりではなく、
歌はずっと学び続けられるものだと思っています🔥
最後に
THE MUSIC DAYを見ながら改めて感じたのは、
テレビで歌うアーティストの皆さんは、
私たちが思っている以上に難しい環境でパフォーマンスをしているということです🎤
「その日のコンディション」という一部分だけではなく、
背景にも少し目を向けてみると、
また違った見方ができるかもしれません✨
テレビで活躍するプロのアーティストも、
毎日の発声練習や体調管理、リハーサルなど、
見えないところでたくさんの積み重ねをしています。
だからこそ、歌が上手くなりたいと思っている方も、
いきなりプロのように「完璧に歌える」を目指すのではなく
まずは自分のペースで練習を続けることが大切です♪
毎日10分でも声を出してみたり、
レッスンで教わったことを一つ意識して歌ってみたり。
そんな小さな積み重ねが、
「前より楽に歌える」「高音が出しやすくなった」
という変化につながっていくのだと思います☺️
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